違いと意味の目安箱

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防音性?家賃は?気になるマンションとアパート違い

防音性?家賃は?気になるマンションとアパート違い

マンションとアパートの違い

春は引越しの季節。
今時期も、この春の進学や就職、また転勤などに向けて、
賃貸物件のお部屋探しをされている方が、多いのではないでしょうか?

ところで、引越し先の部屋を探す時、大抵の方は
マンションか、アパートの空き室を探すと思うのですが、
その時、ネットや店頭で物件情報を見ながら、
「あれ?マンションとアパートの違いって、なんなの?」
と、疑問に思ったことはありませんか?

多くの方は、マンションは3階建て以上の大きめの建物で、
アパートは2階建てくらいの小規模な集合住宅、
というイメージを持っていると思いますが、物件情報を見ていると、
見た目アパートっぽい外観なのに、建物の名前が「〇〇マンション」だったりして、
「アレッ?これはマンション?」と、頭が「?」になることもありますしね。

そこで、今回はこの、マンションとアパートの違いについて、まとめてみました。
構造や気密性、防音性、値段の違いなどなど、
マンションとアパートの違いについて気になることを、色々と書きましたので、
部屋探し、物件選びの参考として、ぜひお役立て下さいね。

 

 

マンションとアパートの区別を決めるのは誰?

まず、マンションとアパートの、大まかなというか、
根本的な違いというのは何なのか、というと…

実は、法律では、この二つに明確な違いはありません!

法律的には、
「構造がコレだったらアパート、ソレだったらマンション」というような
基準や決まりが何もないのです。
法律のカテゴリーでは、どちらも「共同住宅」「集合住宅」になります。

では、誰がどうやって、マンションかアパートかを決めているのかというと、
物件の管理や仲介をする不動産屋さんが、決めています。

不動産屋さんが、マンションとアパートを区別するときは、
たとえば構造など、不動産業界で一般的に判断基準としているポイントを見て、
マンション、アパート、どちらの扱いにするか決めているんです。

というわけで、
次項からは、マンションとアパートの違いについて書いていきますが、
これは、「法律ではなく、不動産屋さんの一般的な基準で分けた、違い」
であることを、念頭において、読んでくださいね!

 

 

マンションとアパートの違い色々

1.構造と階数

不動産屋さんがマンションとアパートを区別する際の、判断の最大の基準はコレ!
構造と階数です。
・マンション

鉄骨造(ALC)、鉄筋コンクリート造(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)
3階建て以上

・アパート

木造、軽量鉄骨造
2階建てまで
不動産屋さんは、一般的に、この基準で物件を見て、
マンションかアパートか区別しています。

この後書いていく、マンションとアパートの色々な違い、
たとえば防音性や気密性などは、主に、この構造の違いによるものです。

ただし、マンションとアパートの違いは、
先に書いたように、法律で決まっているわけではないので、
稀に、木造二階建てなのに「これはマンション!」と紹介したりする不動産屋さんも、
たまにですが、居ます。

ですので、お部屋探しの際は、
紹介された物件の、マンション、アパートという名前や区別だけで決めず、
物件の仕様に書かれている、構造と階数を必ずチェックしてください。
宅地建物取引業法という法律で、構造を明記することが決められているので
ネットでもお店でも、物件情報には必ず、建物の構造が記載されている筈です。

そのチェックでもし、紹介されたり、見ているお部屋が
木造二階建てや軽量鉄骨造なのにマンション扱いされている物件であったなら、
マンションではなくアパートとして考えて、メリットやデメリットを判断してください。

 

2.防音性

一般的には、生活音の聞こえづらさに関わる防音性は、
アパートよりもマンションの方が優れています。

構造で細かく分けると、防音性に優れた順で並べて
鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、軽量鉄骨造、木造
の順になります。

マンションで特に防音性を重要視する場合は、
鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造のどちらかを選ぶと良いでしょう。
これらは、壁も床も、音が響かないものが多いです。
ただし、たとえこの構造のマンションでも、建物が古く老朽化している場合は
床や出入口周りの劣化などで音漏れがしやすくなります。

防音性を重視してマンションを選ぶなら、なるべく築浅の物件を選ぶか、
古い物件でも、きちんとリフォームされているものを選ぶと良いですよ。

アパートに多い木造、軽量鉄骨造は、マンションの構造より防音性が低く、
特に木造は、床を歩く音が、やっぱりアパートはマンションよりも響きます。
木が他素材よりも振動しますし、足音などの低温をよく通すからです。

軽量鉄骨造は木造よりは音が響かないとされていますが、
それでも築年数が古くなると、寧ろ木造よりも音が響く、という意見もみられます。

しかし、アパートでも、
角部屋や、隣の部屋や外壁側に普段使わない部屋があるなど、
間取りや部屋の位置などによっては、
隣の人の生活音を然程感じず暮らす事もできますよ。

マンションにしろアパートにしろ、静かに暮らせる部屋を探すなら、
構造による単純な防音性だけでなく
築年数、間取り、部屋の位置、と様々な角度から判断して、選ぶのがおすすめです。

 

3.気密性

通常は、アパートよりもマンションの方が気密性が高いです。

マンションは、気密性が高いので、
冷房や暖房など、エアコンの効きが良く、その結果、電気代が安くおさえられます。

ただし、気密性が高いということは、通気性が悪いということでもあるので、
間取りによっては、湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすいデメリットもあります。
たとえば、窓の近くのクローゼットが結露でカビる、とかそういう感じです。

アパートは逆に、気密性が低いので、適度な通気性があり、
マンションのように、極端な湿気に悩まされる心配は少ないです。
ただし、その分、外気の影響を受けやすく、
雨天時は部屋の中もジメジメ…ということも、あります。
また、マンションよりエアコンの効きも悪いです。

というように、マンションとアパートでは気密性が違いますが、
それによって、どちらにもメリットもデメリットもありますので、
自分が何を重視するかによって、どちらがいいか判断するのが良いでしょう。

 

4.防犯性

防犯性は、一般的にはマンションの方が高いといわれています。

マンションは、高い階数に住めば外部からの侵入が難しくなることや、
オートロック付や、管理人在住の物件が多い事、
宅配ボックス付の物件が多く、宅配業者を装った不審者から身を守りやすいこと、
などがその理由です。

ただし、上にあげたようなサービスや設備は、
すべてのマンションにあるわけでは無いので、選ぶ際はチェックが必要です。
また、住むのが1階や2階なら、侵入のしやすさはアパートと変わらないですしね。

ちなみに、アパートでも、オートロック付の物件はあります。
アパートの敷地に入るための外門に、オートロックが付いているタイプなどです。
防犯上これで絶対安心!とはいえないですが、
迷惑セールスなどを外門で断り、不用意に部屋の位置を知られずに済むので
アパートのオートロックも、あると防犯に結構役立ちますよ。

 

5.家賃

家賃は、一般的にはアパートよりもマンションの方が高い、とされています。

これは、マンションの構造のほうが、
建材の違いなどによりアパートよりも建てるのにお金がかかり
また防犯性の項であげたような、設備やサービスの違いが、
家賃に反映されているためです。

ですが、これはあくまで、同じくらいの築年数、間取り、立地、だった場合の話。
たとえば、築年数の浅いアパートと、古いマンションで比べた場合、
マンションの方が安い場合も多いです。

部屋を探している方の多くは、予算を決めて探していると思いますが、
「この金額だとアパートしか無理かな~」と思っていた予算でも、
こういった築年数、設備の有無などの違いにより、
実はアパートもマンションも、どちらも選べる、ということも多いですよ。

ただし、「同じ家賃なら、築浅のアパートよりも、古いマンションの方がいい~!」
という感じで、安易に選ぶと、
リフォームされていて見た目はきれいだけど、排水口が古くて臭いとか、
マンションなのに老朽化で隙間風が入ってきて寒いとか、失敗する可能性もあります。

部屋を選ぶ際は、決して家賃だけでお得かどうかを決めず、
他の気密性や防音性、防犯性などの項目も合わせて、判断をしてくださいね。

 

 

以上、マンションとアパートの、様々な違いでした。
参考になりましたか?

こういう判断の基準を知っておくことで、今後、たとえば木造2階建てなのに、
「クリスタル・ヴィレッジ○○マンション」なんて名前の物件を見ても
「これは、アパートとして、メリットデメリットを調べればいいんだな」と
冷静に判断することができますので、
ぜひ、お部屋探し、物件選びの際に、今回の記事をお役立て頂ければ嬉しいです。

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