違いと意味の目安箱

Read Article

花と華

花と華

「花」と「華」。日常で何となく違いがわからずに使っている言葉だが、この二つの言葉にははっきりとした違いがある。

では、まず一つ目の違い。それは対象の違いであろう。「花」はたんぽぽや桜などの植物に使われる言葉だ。例えば、「あの桜の花はきれいだ」といった感じだ。対して、「華」は主に女性に使われる言葉だ。例えば、「あの女性には華があるな」だ。このように、まずこの二つの言葉には使う対象に違いがある。

二つ目の違いは言葉から受ける印象の違いである。「花」は先ほども書いたたんぽぽや桜などの実際に存在する物そのものを表し、人、虫、獣などのような生き物を分類するための言葉だ。なので、無機質なイメージ。または、ほとんど何も言葉から印象受けない。一方、「華」は華やかというように使うようにとても明るく、きれいなイメージを受ける。

三つ目の違いは言葉の使われ方である。「花」は「この花はきれいだ」や「この花はたんぽぽである」などというように主語で扱われることが多い言葉だ。対して、「華」は「この女性は華がある」や「彼女は会社の華だ」などのように使われる言葉だ。このように、「花」と「華」という言葉には使う対象、受ける印象、言葉の使われ方という三つの明確な違いがある。

「花」と「華」のように日常でよく耳にして、使う同じような言葉には意外と多くの違いがあるものも多い。ぜひ皆さんも身近でよく耳にして、使われる同じような言葉の違いについて考えてみたらどうか。新たな発見があるかもしれない。

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a Reply

*
*
* (公開されません)