違いと意味の目安箱

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臭いと匂い

臭いと匂い

臭いと匂いの違い

私達には臭覚や視覚というものがある。そしてその臭覚や視覚という能力を使う事によって、良いものか悪いものか判断をすることができる。

その能力の違いが「臭い」や「匂い」だ。

この二つの言葉、どちらも「におい」と読み、物の状況を表わす際に使われる言葉だが、実は大まかに良いもの、悪いもの、という感覚で区別されている。

例えば臭いであるならば、「異臭」「口臭」「ゴミ臭い」などと、決して良い状況の表現ではない。
それに対して匂いは「匂い桜」など、良い香りがするそのものの象徴的な言葉として使用される。もっといえば私達の能力で「直観的に受けられるのが臭い」「論理的に受け取れるのが匂い」なのである。

臭いの方は臭覚という感覚器官を通じて即座に「臭いっ」と感じることができるものであるが、匂いの場合にはまず、その景色、光景を観た上で更に香りなども臭覚でとらえた上で象徴したものを「匂い」としている。

例えば男性が浮気をしていて奥さんにバレる場合、よく使われるのが証拠としての「女臭い」だが、証拠がなく視覚的に様子がおかしいなという場合には「浮気の匂いがする」とも言う。
あくまでこれは俗にいった形での表現なのであくまで理解の為だけの例えであるが、いかに感覚を言葉で使い分けることの重要性があることを物語っている。

一般的には悪いにおいを臭いといい、情景的に良いものを匂いというが、上記の様な慣習的な言葉の中では様々な意味合いで使われることもあることを留意しておく必要がある。
また、どちらに属するか微妙な場合、例えば洗剤メーカーが「臭い」という言葉を使う際に、消費者の洗濯物をくさいという様なものなので稀ではあるか「ニオイ」とカタカナで表現されている場合もある。

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