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タールとニコチンの性質の違いについて

タールとニコチンの性質の違いについて

「タール」も「ニコチン」も煙草に含まれている有害物質であるが、性質に違いがあります。

「タール」とは、粘り気があり、煙草のフィルターや歯を黄色く変色させるものです。大変多くの、数百種類の発がん性物質が含まれています。

「タール」が健康へ及ぼす悪影響としては、タールが細胞に付着してしまいがんの原因となるため、発がんのリスクが高まってしまいます。
ほかにも、「タール」は粘着性が高い物質のため、気道や喉に付着し肺などにダメージ与えてしまい、慢性的な咳や痰になってしまいます。
肺の中が黒くなってしまうのは、この「タール」の影響なのです。

「ニコチン」とは、揮発性のある無色の油状の液体です。発がん性物質は含まれていないが、神経系に対する毒性が強いです。

「ニコチン」が健康へ及ぼす影響としては、「ニコチン」へ依存してしまう依存性物質であり、中枢神経および末梢神経に存在するアセチルコリン受容体に作用します。
実は、このアセチルコリン受容体は脳の幅広い部分に分布しており、ニコチンは脳の広範囲にわたり影響します。

脳の中でもドーパミン神経系に「ニコチン」の依存性が大きくかかわっており、アセチルコリン受容体に「ニコチン」が結合すると、ドーパミン系神経細胞の興奮を引き越します。ドーパミン神経細胞は報酬系回路であり、快感を与えてしまうため、「ニコチン」への依存性が高まってしまいます。なので、「ニコチン」の摂取をやめてしまうと、集中力がなくなってしまったり、イライラしてしまったりするニコチン中毒になってしまいます。

さらに、「ニコチン」は強い毒性があり、直接摂取した場合には、成人であっても2~3本で致死量となります。

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