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ショールとストールの違いを歴史から紐解く

ショールとストールの違いを歴史から紐解く

ショール(shawl)とストール(stole)は、そのどちらも服飾小物品の売り場に並べて置かれ販売されており、見た目や生地の質感などに明確な違いはあまり見られない。
しかし、ショール(shawl)の語源はペルシア語にあり、古くはインドの伝統的な衣類の一種で肩にかけたり頭からかぶったりと、
衣類としての発祥に宗教的な意味合いも持つものもある。
通常は四角形のものを三角に折って着用し、防寒目的とされる。

ストール(stole)は、古代ローマの既婚女性のくるぶしまでの丈のゆったりとした衣類が発祥という説(ストラ:stora)、
それが中世カトリック聖職者がミサで着用する肩掛けに変化し、現在のストールになったとも考えられている。

ストールは、ショールより細長く、ショールより生地や仕立てが高級で本来は肩掛けであるが、マフラーのように首に巻いたりして使われることが多い。
マフラーより生地は薄くて幅も広く丈も長い。
高級素材を使用することや見た目のフィォーマルな雰囲気を醸し出すことから、パーティ用などドレスアップ目的で着用されている場合が多い。
ストールは、フォーマルなショールというのが英語圏での位置づけのようである。

現在では、ショールは女性のみが着用するもので、ストールは男女に関係なく着用されている。
メンズファッションでは、ストールは肩掛けとしてではなく衿巻きとして使用され、ソフトでルーズにもカジュアルにもゴージャスにも表情をつくれるアイテムとして重宝である。

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