アナウンサーもキャスターも、テレビの進行を行う役割で同様に見えますが、実は明白な違いがあります。

アナウンサーとは
アナウンサーとはテレビ局のアナウンス部に所属する会社員です。主な仕事はニュース原稿などを読み上げる、つまりアナウンスすることです。基本的には原稿を読み上げ、情報を視聴者に正確に伝えることを生業としていて、自らの意見を述べることは仕事ではありません。しかし最近では、バラエティ番組の司会やスポーツ中継の実況、ドキュメンタリーのナレーションなどその業務範囲は多岐にわたります。また、テレビ局に所属していないフリーアナウンサーという立場のかたもみえます。

キャスターとは
キャスターとは番組を進行する役割のことです。情報番組やニュース番組などで、原稿を読むだけでなく自らの意見を述べたりして番組を円滑に進行していくことを生業としています。その他にもニュースキャスターやお天気キャスターなど、番組内の特定のコーナーを進行する役割もあります。タレントやアナウンサーやアイドルなどさまざまな職種のかたがキャスターを務めることがあります。

アナウンサーとキャスターの違い
すなわちアナウンサーとは職業の名前で、キャスターとは番組の進行を司る役割のことで職業の名前ではありません。また自分の意見を述べることを職域としているかどうかも大きな違いです。しかし最近ではアナウンサーがキャスターを務めていることも多いため、このあたりの境界が曖昧になっている部分もあります。