からしとマスタードの違い

からし、マスタード共にアブラナ科のカラシナなどの種子から作られたものですが、そこに加えられるもの、辛味などに違いがあります。

からしとマスタードの原材料と製造方法の違い。

からしはカラシナやそれに近い種類の種子から作られた香辛料で、粉末にしたものに水またはぬるま湯のみを加えて練られて作られている。マスタードはカラシナおよびシロガラシの種子やその粉末に酢・水・小麦粉などを加えて調整された調味料です。

からしとマスタードの色の違い。

からしは黄色または黄土色をしていますが、マスタードは加えられるものにより発色の良い黄色から黄土色のような濃い目の黄色まで幅が広い色合いのものがある。

からしとマスタードの辛さ・酸味の違い。

からしは粉からしと水のみを用いてつくられているため、からしの辛さと刺激をもつが、マスタードは粉からしに酢・糖類などが加えられているためからし特有の辛さが抑えられ、かわりに酸味と甘さを持っている。

からしとマスタードの用途の違い。

からしは「和からし」とよばれることもあることから、日本料理に用いられる香辛料ですが、マスタードは世界各地にその地域特有の味を持ち、北米などでホットドッグに使用する鮮やかな色合いのイエローマスタード、製法時に白ワインを利用し、フランス・ディジョン地方特有の伝統料理にあうディジョン・マスタード、ブラウンマスタードの粒がそのまま入っていて、ソーセージに着けて食べる粒マスタードなどがある。