違いと意味の目安箱

Read Article

「固い」と「硬い」と「堅い」

「固い」と「硬い」と「堅い」

「固い」と「硬い」と「堅い」の違い

普段の日常生活で話し言葉で使っている分には意識せずにすむが、いざ書く際に、意識すると使い分けが難しいのが、「固い」と「硬い」と「堅い」の三つの言葉だ。
言葉の意味をただ述べるだけだとイメージがわきにくいので、反対語や単語を組み合わせながら説明したい。

まず「固い」だが、全体がしっかりしていて固まっている様子をあらわす言葉だ。単語としては、「頑固」「固体」「強固」などがあげられる。「固い決意をもって」や「固く辞退する」「彼女は口が堅い」といった使い方もできる。
反対語は「緩い」という言葉になる。

次に「硬い」という言葉だが、力強いという意味で使われることもあれば、こわばっていてぎこちないという意味でつかわれることもある。反対語は「軟らかい」という言葉で、それは「硬式テニス」と「軟式テニス」といった使い方からも分かる。単語としては「硬水」(反対語、軟水)や「硬派」(反対語、軟派)といった言葉がある。「彼の表情が急に硬くなった」「私の体は硬い」といった使い方ができる。

最後の「堅い」だが、中身がしっかり詰まっているもの、確実なものを表す。反対語は「もろい」や「弱い」などがあげられる。単語としては「堅実」「堅固」などがある。「彼は身持ちが堅い人間だ」や「机の材質が堅い」といった使い方ができる。以上三つの言葉の使い方を説明したが、文章を書いていて使い方を迷った場合、単語や反対語から考えているのもイメージがしやすいのでないだろうか。

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a Reply

*
*
* (公開されません)