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モモンガとムササビ

モモンガとムササビ

モモンガとムササビは双方ともネズミ目リス科リス亜科に属する哺乳類で、木々の間を滑空して移動する特徴を持つ小動物である。

よく混同されがちなこのモモンガとムササビであるが、両者を比較してみると明らかに違う点がみられる。
まず体の大きさと重さであるが、モモンガの場合は体長が14~20cm 尾長10~15cm 体重は150~220gである。

一方のムササビは体長が27~48cm 尾長28~50cm体重が7~15Kgと、ムササビの方がモモンガよりも遥かに大きい。
また、尻尾の形であるが、モモンガは扁平な尻尾であるのに対してムササビは円錐型の尻尾である。また、空を滑空するときに開く飛膜の形状も異なる。

モモンガは前足と後ろ足の間にだけ幕を張ったように飛膜があるが、ムササビはそれ以外にも首と前足の間、及び尻尾と後ろ足の間にも飛膜を持っている。
従って滑空するときの姿はモモンガは首を出して滑空しているように見えるのに対して、ムササビは飛膜の中に首を引っ込め四角い座布団のように見える。

ムササビが空飛ぶ座布団と言われる所以である。飛ぶ距離も違う。モモンガは普通は数十メートルの滑空距離であるのに対して、ムササビは大きい身体にもかかわらず100メートルほど滑空する。やはり飛膜の面積が多い事が理由であろう。
風貌にも違いがあり、モモンガは身体が小さいので可愛らしく見え、目も丸く顔の中に占める目の面積が大きい。

ムササビの場合は顔に比べて目が小さくモモンガよりは獰猛な野生を感じる風貌である。またムササビの後頭部から耳にかけて、白い模様があるのが特徴である。モモンガとムササビとは似ているようで、このようなはっきりした違いがあるのである。

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