昔からヒラメとカレイの見分け方は目の位置が左ヒラメ、右カレイと言われています。しかし実際は似て異なる魚です。
生息場所の違い
ヒラメは主に外洋にいます。それも河川の河口付近から沖合の岩礁地帯までいたるところに生息しています。体型から砂地にしか居ないように見えますが実際はどこでもいます。
一方カレイは湾内や瀬戸内などの海の穏やかな砂地にいます。普段は砂と同化したようにじっとしています。
食べ物の違い
ヒラメは肉食系です。泳いでいる小魚などを丸のみします。口が大きく開くのも特徴です。逆にカレイは砂地にいる虫類やエビ、カニなどの動きの遅いものを食べます。これは釣りでも証明されています。ルアーや生き餌に飛びつくヒラメに対し、ゴカイやマムシなどの虫エサに食ってくるのがカレイです。
体型の違い
見た目は良く似ていますが、ヒラメの方が大きくなります。60cmや70cmにまで成長します。そしてヒラメは肉厚です。カレイは種類にもよりますが30cmくらいまでの小型が多く、肉の薄い体をしています。また体の裏面の白いところにウロコなくヌルヌルしたのがヒラメでカレイはウロコがありざらついています。一部ウロコの無いカレイもいますが大半はウロコがあります。
食べ方と価格の違い
ヒラメは肉質がしっかりしており、脂も多く、魚体が大きいので圧倒的に刺身で食べられます。大型のヒラメは縁側をすしネタにも使います。取引価格も鮮度やサイズのよってキロ1500円以上するので焼き物や煮物にはしません。カレイは身が薄く小さいので、煮物や焼き物がメインとなります。また20cm以下の小型は干物などに加工され、取引価格もキロ500円前後と安価なものが多いですが、冬場の煮物シーズンなどでは大型はキロ1000円以上で取引される場合あります。
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