違いと意味の目安箱

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時間と時刻

時間と時刻

時間と時刻には明確な違いがあります。

まず、時間とは流れで言えば線に例えられます。つまり時の流れという言葉がありますが、経過を表しています。

一方、時刻とは、ある点を指します。したがって時刻の流れとは言いません。
何時、何分、何秒という特定の時を時刻という訳です。

簡単な例を出して比較してみましょう。例えば友人や家族と待ち合わせをするような場合に、何時、何処でというように決めますね。
この場合、何時というのは、特定されたものですので時間ではなく時刻となります。
そしてこの時刻というのは変更されることはあっても時刻そのものが流れて行く訳ではありません。あくまでその瞬間であるからです。

では、幅をもった約束の時間はどう解釈されるとおもいますか?例えば、3時から3時30分の間で待ち合わせしよう、というような場合です。この場合でもやはり、特定された瞬間から瞬間を指していますので、時間ではなく時刻といいます。遅れてきた場合でも遅刻といいますが、この遅刻は約束された時刻に遅れてきたので遅刻という訳です。決して遅間とはいいませんね。

つまり時間はこの時刻の点がつながって流れていくものだとイメージして下さい。人は生活を送る上では時間が大切だとよく言われますが、正確には時刻の積み重ねを大切にしようということになります。しかし、不思議なことに意識されるのは時刻の方なのです。

あっ、約束の時間だ、とか、遅れてしまうというのはこの時刻に縛られた生活をしている証拠といってもいいでしょう。最後に私なりに整理してみますね。時刻とは、生活の区切りとスケジュールを決める上で欠かせないもの、そして時間とは、時刻が刻一刻と刻み込んでいく途切れのないもので、1時間というように単位で捉えるものであると思います。そうした意味ではともに大切なものです。この区別をしっかりと頭に入れて豊かな人生を送りたいものです。

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