違いと意味の目安箱

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去年と昨年

去年と昨年

去年と昨年の違い

「去年」という言葉がある。去という言葉の意味は時が経過していく、去ってしまうという意味だ。
つまり年が去っていったという意味でその年からみて、前の年の事を去年という。

そして似た言葉に「昨年」という言葉がある。
昨というのは以前や、むかし、という意味がある。つまりこちらの方も、その年からみて前のむかし。という意味なので同様の意味を持っている。

どちらも今年からみて前の年指す言葉である。それでは違いはどこか。

英語であっても去年であっても昨年であっても”last year”だ。グローバルに考えたとしてもこれは同じである。
しかし「日本語は難しい」と外国人が言っているのを目にしたことはないだろうか。
日本人が使う、丁寧語やいわゆるタメ語だ。若者言葉とも呼ばれるが、ここでは特に若者に限った話ではない為、限定しない。

外国人が日本語を難しがる理由として、日本人は言葉を細かく使い分けているという事が挙げられる。特徴として顕著に表れているのが人から評価を得る必要が有るとき。つまり、社会性が問われる「ビジネス敬語」が必要なシーンである。
ビジネスシーンの正しい使い分けでいうと去年は使ってしまう事は相応しくないとされる。

勿論休憩時間などの雑談程度なら問題ないが、取引先にへの挨拶で使う言葉としては「昨年」である。
つまり「昨年」は社会性が問われる丁寧語。「去年」はそれ以外のシーンに適した言葉である。普段から深く考える必要はないが、違いを知っておくといざという時、他者にへの配慮となりそうだ。

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