「共同と協同」似た様で使用しているタイミングはそれぞれ異なる。
何が異なるか。次に解説してみる。
それぞれ使用されている言葉をいくつかあげてみる。
共同・・・運命共同体・共同作業・共同トイレ
協同・・・協同体・協同組合
主に前者は1人ともう一人が特定の行動を共に行う意味が強く、後者の協同では2人以上の少人数から大多数の複数人まで対応が出来る様な、共同よりも広義な意味を有するともいえる。
しかしながら人数だけの問題ではない。慣例的に既に言葉として固定されているものがあり、例えば協同体を共同体と呼ぶこともあるが、運命共同体を運命協同体と呼ぶことは少ない、事実この文章を打ち込んでいる間も運命共同体は「協同体」とは漢字変換されない。従って慣用的な言葉ではない事は明らかである。明確な線引きがないものでありながらも、人々の生活の中で固定されてきた慣例というものが強く影響している。
しかしながら人の文化というものはここで終わるわけではなく、近年ではネット社会が当たり前となっており、一つの場所に複数の人間が集まる事もあたりまえの世の中になってきている。
その絆が深まるたびにもしかすると運命共同体がポピュラーな言葉ではなくなり、複数人を宣誓させるような運命協同体という言葉が使われるようになってゆく場合も無きにしも非ずだ。言葉は時代と共に変わる事もあり、親しまれるとともに認められ、人々の協同作業は今日も続いているのである。
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