降水量と降雨量の違い
降水量、降雨量、それぞれ普段の会話の中で出てくることは少ないが、
よく天気予報などで降水確率などという言葉で聞いたことがあるだろう。
この二つの言葉には違いがある。
まず降水量というのは雨に限定されておらず、雨の状態ではない雪などの場合でも最終的には液体の状態にして量を計測する。その為、水の量を意味する「降水量」と呼ばれる。
また降雨量の場合には一般的に雨だけを表わす言葉であり、雨がどれだけ降ったのかを示すものである。
しかし降水量を計る道具を「雨量計」と呼ばれている為、厳密に言うとその意味合いに極端な差異は無い。
アメダスなどからどれだけ降っているか解析することを解析「雨量」と呼ばれているが、
その対象は雨や雪であり、雪を含む量は実際に雨量計で計測し、雨の量を結論づける。雨以外の雪なども括られており、その意味は降水量と混同しているところがある。
降水量は雨や雪が地表に達した量を表わしたもの。降雨量は液体の状態で地表に達した量を表わしたものである。ちなみに地表に達した量を考えるとき、そこから流れ落ちず停滞していた場合の量を表わしたものが「降水量」と呼ばれる。雪の場合は溶けた後液体になった状態で計測されるので、雨量計で計る場面では雪も雨も一緒くたにして降雨量よりも「降水量」という言葉が使用されている。だが計る道具の名称は降水量計ではなく「雨量計」である。
つまり、あくまで慣習的な使い分けであり、多くは明確な区分はなく使用されている。だが使い分ける場面を知っておくことで総体的な表現か、個別的な表現がの理解が深まる。
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