違いと意味の目安箱

Read Article

コラムとエッセイ

コラムとエッセイ

コラムとエッセイの違い

コラムとエッセイ、明確な使い分けがここにあるという記事もあれば、そうでない記事もあり情報がありふれている中においては、同様のものと意識されがちである。

区分の仕方。

簡単な分け方として、コラムは新聞や雑誌というトピックスに即した短評のことである。エッセーは随想、随筆ともいわれるように新聞などの発表媒体が明確に決まっていないことが前提としてあって、筆者の体験談や日々の思っていること考えていることを自由に表現するものである。つまり、両者の明確な違いは発表の場というところにある。

それぞれの言葉の意味。

コラムは、語源由来辞典によれば「円柱」を意味するラテン語に由来し、円柱から察せられるように「縦の列」を意味する。新聞や印刷物の「縦の欄」の意味も持っている。これが短評と言われるようになったのは、イギリスの新聞「ロンドン・アドバイザリー・リテラリー・ガゼット」で連載を開始した批評が、紙面の縦の欄を利用していたからにはじまるとされる。

エッセイは、フランスの思想家ミシェル・ド・モンテーニュの『Les Essais』(『随想録』)に起源を見る。もともとは随筆、随想という意味はなく、試論という意味であったが、その文章形式が散文形式であり、特定の話題に関する主観的な短い文章を意味するようになった。欧米においては綿密な思索を基にした論文的なスタイルだが、日本においては清少納言によって書かれた『枕草子』のような日記的随筆が発端としてあり、論文調よりも漫筆・漫文を指して用いることが多い。

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a Reply

*
*
* (公開されません)