最近流行し始めたパンケーキと、昔から馴染みのあるホットケーキ。
どちらも小麦粉と卵、牛乳などを混ぜて作ったケーキではあるが、その明確な違いとはどのような部分にあるのか。
パンケーキとはフライパンを用いて焼いたケーキを指す言葉で、素材は小麦粉、卵、牛乳(もしくは水)、ベーキングパウダーを使う。
菓子系か食事系かによって、砂糖や塩、バターを加えることもある。
パン(pan)とは英語で平鍋のことで、深さが浅くサイズの大きいものをこう呼ぶ。主に炒め物に向いている種類の鍋で、スキレットと呼ばれることもある。
ケーキ(cake)とは西洋風の菓子のことだが、もともとは固めたものを意味する言葉で、パンや石鹸などにも用いられていた。
13世紀ごろは丸く平らな形に焼き上げたパンのことを指していたが、15世紀ごろには牛乳や卵を用いた菓子に使われるようになった。
料理器具がパン(平鍋)、素材がケーキ(牛乳や卵を使った菓子)のものであればいいため、多少の材料の違いや厚みはあまり関係がない。
そのため、かなり薄いクレープのようなものもパンケーキの一種である。
ホットケーキ(hotcake)という呼び方は、主にアメリカ人や日本人の呼び方である。
普通、ケーキというと温められていない場合が多い。フライパンで作られたばかりの暖かいパンケーキを暖かいケーキという意味でホットケーキと呼んだ。
ヨーロッパなどでは通用しない言葉であるが、和製英語というわけではない。
アメリカにはSelling like hotcakes(ホットケーキのように売れる)という慣用句も存在する。
しかしアメリカでも、主な呼び方はパンケーキのようである。
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